ダンスゼミナール

こんにちは。佐々木です。

今週も元気に踊りましょう!

 

12月6日日曜日に静岡県社交ダンス教師協会の

ダンスゼミナールに参加してきました。

 

静岡県の全日本ダンス連盟の

免許を取得している教師のための勉強会・研修会です。

年に数回開催されます。

今回は、今年11月に開催されたものに出席できなかったので

特別に開催して下さいました。

 

 

少し早めにスタジオを出て、

清水の駅前商店街の「天神屋」(静岡で人気のおにぎり・おでん・お惣菜の専門店)

で昼食をとり

 

清水の深澤ダンススタジオへ久し振りにお邪魔させて頂きました。

本当に久し振りにお会いするSATDの先生方。

みなさんお元気そうでよかったです。

 

 

さて、

社交ダンスという大きなカテゴリーを私なりに区切ると

パーティーダンス・試験用ダンス・競技ダンス・デモンストレーションダンス

と分けることができると思っています。

私達教師は

世界共通の教科書として使われているウォルター・レアード先生の「テクニック オブ ラテンダンシング」

とガイ・ハワード先生の「テクニック オブ ボールルームダンシング」を基準として

(JBDFの教科書も可)

教師試験を受けたり、わからない動きを勉強・研究します。

タイミング・フットワーク・回転量・拍子・アクションなどが細かく記載されています。

一度読んでみると面白いと思います。

 

 

セミナーでは、例えば

〇パーティーで踊るにはこういう風にすると男性は女性をリードし易くなり2人が合うようになる。

〇競技ダンスだったらこういう音の取り方は有効だが、パーティーで踊る場合はこの方がいい。

などを勉強していきます。

今回は、ラテンのチャチャチャのタイミング。

スタンダードのヒールターンについてを勉強しました。

 

 

 

身体の理にかなった自然な動きで

誰もが

誰とでも

直ぐに踊ることが出来るのが

教科書にのっとったベーシックフィガーです。

初対面の人とでも踊るパーティーダンスとしてはその方が好まれます。

 

 

しかし、競技ダンスとなると

いかにかっこよく、スピードやパワーや個性を出して踊るかに焦点が行きますので

各カップルの妙技・個性を楽しみ競う芸術でありスポーツであると思います。

ですからパーティーダンスの動き方を基本として

更に発展させます。

 

 

これらが

ごちゃごちゃになってしまうと

上手くリードが伝わらなくなってしまったり

2人が全く合わないものになってしまいます。

 

ですから、困った時は

今一度、原点に帰って

教科書をチェックしたり、教師同士で勉強会をしたりが大切になってきます。

 

私のレッスンでは

よくルンバウォークを生徒にしてもらいます。

クラスレッスンの生徒さんでも、ベテランでも初心者の方でも。

ルンバウォークを1分半ひたすらやるのは実はかなり大変です。

でもこれがラテンの原点であり大切だという事を知っているからです。

 

イギリスに留学していた時

セムリーというスタジオに朝から晩まで

毎日毎日通っていました。

 

そこには名だたるトップスターが連日のように訪れ

トップコーチャーにレッスンを受けています。

そのもうすでにトップスターで活躍するダンサーでさえ

レッスン前に黙々とウォークをして自分の身体の動きやバランスをチェックしています。

 

毎日開催される夜の練習会でも

子どもからトップのダンサーが

我先にと

数少ない鏡の前を陣取って黙々とシャドー練習をするのです。

 

そうやって毎日毎日の積み重ねで

選ばれ、勝ち残ってきたトップダンサーたちが

素晴らしいダンスを披露してくれているのです。

ショーの時は、そんな苦しみが見えませんが

華やかな場の裏には、過酷な積み重ねがあるのを観てきているので

ベーシックがいかに大切かを感じます。

 

私達カップルも、大人になってからダンスを始めています。

身体は特別柔らかいわけでは無いし

たぐいまれな才能があるわけではなく

しかも欧州の選手よりも約20年程遅れてスタートしているわけですから

コツコツとやるしかないのです。

 

 

そんなこんなで、

楽しいセミナーが終わりました。

細かい事を忘れていることもあるので

こういう勉強会で改めて学び直すことは大切です。

 

深澤先生が貴重な本をいくつか見せて下さいました。

「クエスチョン アンド アンサー

  フォー ザ モダン・ラテン エグザミネーション」

という本です。

貴重な写真や有名な絵画の写真も掲載されています。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャッスル夫妻の素敵な写真もたくさん掲載されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔の貴族男性は

右に剣を挿していたので

ホールドするときは女性に剣に当たらないように

お互いに右ボディでコンタクトをとったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他にも、昭和30年代の静岡県社交ダンス教師協会の

テキストブックも見せて頂きました。

 

脈々と伝統や技術が受け継がれ、無駄は削ぎ取られて

良いものが残り

そして新しいものがどんどん取り入れ

私達の社交ダンスも進化し続けていることを感じました。

 

深澤先生が面白い事をおっしゃっていました。

「失敗から生まれた動きやステップもある!」と。

とあるカップルが

ステップを失敗して、今でいう「スローアウェイフォーラウェイ」になってしまったのを

観ている人から「どうやったんだ?いいじゃん!」となって今がある・・・・

なんて面白い、素敵な話!!

 

ダンス界のレジェンド ビル・アービン先生が

ティーカップを頭に載せて踊る

スローフォックストロットの動画は誰もが一度は見たことがあるのではないでしょうか?

レジェンドがやれば「すごい~」

となりますが

他の人がやれば

「はしたない」とか「ジェントルマンがすることではない」とかなっていたりして。

 

 

正しい事ばかりにとらわれず

常にチャレンジしていくことで発展していくのですね。

 

深澤先生からはダンス愛が伝わってきます。

良い先輩・仲間と共に日々勉強していきます。